正しいスーパーボーナスを考える

 スーパーボーナスの目的は、インセンティブモデルの転換にあります。インセンティブモデルの弊害からの脱却は、ユーザーにもメリットはあるはずです。

インセンティブモデル

 以前書いたはずですが、一応ココにも書いておきます。

 携帯電話の値段は、7万以上します。
 大まかな値段が知りたければ、ソフトバンクの場合だと3ヶ月未満の機種変更の値段を調べれば解ります。
 ただし、これではユーザーが買えませんので、新規顧客が増えない訳です。

 そこで、販売店に対して、この機種を売った場合はインセンティブを出しますよと設定する訳です。
 そうすれば、お店としては安く売って、インセンティブで回収することが可能になります。
 そのおかげで、1円携帯なるものが存在する訳です。

 このインセンティブは何処から回収するかというと、ユーザーが払ったお金で回収します。
 すなわち、基本使用料ないし通話料の一部は、このインセンティブの回収に当てられています。
 もちろん個別会計ではなく割り勘です。
 高額機種を何度も乗り換える人のインセンティブ分を、すべてのユーザーが支払っていることになりますから、イメージからすると飲み会でガンガン飲んでガツガツ食べている人とそうでない人が割り勘をしているということです。
 さらに、どっかの外国人が大量に購入し、大量に解約して、機種だけをいただくという事件もありましたが、あれもまわりまわって考えればユーザーの出したお金ですからね。

 裏を返せば、このモデルから脱却すると、機種は高くなる代わりに料金は安くなるわけで、ユーザーにとってもありがたいことになる訳です。
 ガンガン飲んでガツガツ食べている人が割り勘の時に多めにお金を出して、「お釣りはいらないよ」と言ってくれれば、だいたい自分が食べた分程度の出費ですむという訳ですね。

スーパーボーナス

 この制度はとても良くできています。
 インセンティブモデルを脱却すると、利用料金は安くなる訳ですが、携帯の機種は定価なりそこからの割引程度となり、高額でなかなか手にできないものになってしまいます。
 ただし、スーパーボーナスであれば、その分をローンで買うことができるようになるので、今までと同じようにかえるようになる。
 すなわち、抵抗なくインセンティブモデルに入ることが可能になりました。
 ここまではいいんです。インセからの脱却というのは悪いことではないんですから。

 ただし、これをインセンティブモデルからの脱却に使っていないのが批判されている理由です。
 インセンティブモデルでのソフトバンク側のリスクをユーザーに転嫁することにより、損害をださにようにするだけのことでした。

正しいスーパーボーナス

  • 契約期間の引き継ぎ
  • スパボ専用プラン または スパボ特別割引の永年継続
  • 機種の2年保証 および 有料保険制度の導入
  • ソフトウエア更新による新機能の導入

 これがあってしかるべきなのではないかと思うのです。

契約期間の引き継ぎ

 そもそも、インセンティブモデルの転換に、契約期間を引き継ぐ引き継がないは関係のないことであって、わざわざセットでやる必要はないでしょう。
 あえて、インセンティブモデル外の契約をしてくれようとしている顧客に対して、なぜそのような方法をとるのか理解ができません。

スパボ専用プラン または スパボ特別割引の永年継続

 スパボ加入者は、インセンティブモデルの外にあるはずです。
 なぜ、インセンティブによって余分に支払う分をスパボユーザーも負担しないといけないのでしょうか?
 スパボには、スーパーボーナス特別割引という基本使用料の割引があり、これは機種の割賦払い相当分にあたり、実質的にユーザーの支払いは0円になる訳です。
 裏を返せば、その割賦払い相当額はインセンティブ分に当たる訳で、削っても問題がないはずです。

機種の2年保証 および 有料保険制度の導入

 2年間(正確には26ヶ月)使ってくれと暗示している訳ですから、2年間持ってくれないと困る訳です。
 保証内の故障は対応してくださるべきなのでは?と思います。

 有料保険制度ですが、ようはアフターサービスの拡張です。
 「SoftBankCare protection Plan」とします(どこかで聞いたことがある響き)。
 2年保証5000円(アフター約16ヶ月分)ぐらいにしておきますか。
 そのうえでいかなる修理でも対応するとしてくだされば、安心して2年間使うことができるわけです。
 ただ、これは難しいかもしれません。
 わざと水没させて新品交換をしてくる輩が出てきますから、うまい制度を作らないといけません。

ソフトウエア更新による新機能の導入

 これは明記せず、努力目標での対応とし、ソフトウエア更新で可能な範囲に限り、新機種を買わずとも新機能を享受できるような仕組みとし、場合によってはある程度の実費負担を含んでもよい…といった感じです。

 こういったユーザーフレンドリーな方針のもとで、スーパーボーナスを導入すれば、多くのユーザーが納得のいった形で移行ができたのではないかと思います。
 ソフトバンクはそれをしていません。
 そんな会社とも思えませんが。
 「お客様第一主義の継続」というギャグを発表した会社ですからね。

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この記事へのコメント

  • きらら

    そうですね

    ・壊れて保障がない
    ・電池磨耗による電池交換制度の未導入

    これが大きなリスクです

    正直、今の高性能なモデルに対して
    二年使用すること自体不満はないのです

    しかしながら
    未来にわたり壊さない保障を誰が出来るのですか?

    その時は、アフターサービスで修理ということも出来るのでしょうが、この辺の代金制度の
    充実も同時に行い、詳しい取り決めを
    行ったうえでの踏み切りの必要があったと思います

    いずれにせよ、高額機種代金の支払い
    の肩代わりを忘れるな、と
    冷たく突き放された気持ちでしかありません

    いっそのこと、7万台ですべての機種を売って欲しいくらいです。
    いぇ、スーパーボーナスがイヤです、と言って
    機種変をしたら、事実はそうなりますね。

    とてもJ-Phone&Vodafoneを愛用してきて
    失望しているので、何とも・・・・
    悲しいだけです

    すべてのキャリアがすべての機種を7万台で
    売られるようになれば良いのでしょうか?
    世の中はそうなるべきなんでしょうか?
    2006年10月05日 01:09
  • Darth Alexios

    どうやらご指摘の2つの制度は暫らくすると出るとの噂です。ならなぜサービスインからはじめないんだと。

    あの社長は、四六時中携帯電話の事ばっかり考えていたそうですが、内容は薄っぺらい儲け話だけだったという事がよく解りますね。

    インセモデルの転換は機種の高機能化もあり、新規顧客の伸びしろが減っている事もあり、これから考えられていく事になりますね。導入するかは別でしょうが。

    確か、韓国では失敗した気がしますが、欧米ではもともとインセモデルがありません。

    その代わり通話料金は安いと。
    ま、それはそれでありかなと思いますけどね。
    ただ、SBだけとなると…やっぱりよそに目が行きますよね(^^)
    2006年10月05日 02:41
  • きらら

    そうですね

    高額な機種代金が本来当たり前と言うのであれば
    それでよいのです

    しかし、それであれば
    本来は通話プランや基本料金の見直しを
    かけれるはずです

    たとえば
    「機種代金を一括払いした方には 
     基本料金1500円、通話料一分で20円!」
    などの特典があってよいのではないでしょうか?

    機種代一括払いしても、結局
    機種代ローン返済者と同じ通話プラン

    コレの何処が、理屈にかなっているのでしょうか?

    多分、今のままでは、不信感以上持ちようがありません。

    なお、ショップに向かうとすべての機種が0円加入となっていました。
    これが間違えです。
    いくらか取ってください。
    2万でも3万でも
    ドコモが最新モデルを0円でなんて売ってないです
    しかし、契約数は最大。
    理由は何かを悟ってください。

    制度は廃止、または、改良をしてください。
    と願うばかりです
    2006年10月05日 12:49
  • Darth Alexios

    インセンティブ制度を徹底するならそのような体系にしなければ意味がないわけで、おっしゃる通り理屈にかなっていないと言えるでしょう。
    2006年10月06日 14:26

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